備前市様では、ＩＣＴ環境を５年前から整備し、現在では一人一台にタブレットを貸与し、教室には無線環境を整えています。
ＩＣＴのさらなる活用を目的とし２０１６年度に空き教室を「フューチャールーム」として、子どもたちのアクティブラーニングのスイッチがＯＮになることを目指した教室を各小中学校に整備しました。
各学校が独自の要望を出し、それぞれ特色ある空間に仕上がっているのが備前市様の特徴で、その中の三石中学校様の導入事例になります。

　三石中学校様は、教育委員会様と協議の上で内装やその他家具の選択をし、実際の導入に至ったようです。
実際の導入後は社会科を担当されている湯本先生がメインでこちらの「フューチャールーム」を使っているそうです。
今回の導入で特に良かった点としては、スイッチを押すだけで入る電子黒板や、すぐに準備出来る、PC等により授業準備時間の短縮化が出来たところは確実に体感出来ている部分のようです。
生徒さんの方に目を移してみると、大きく変わったのは授業に対する姿勢が変わったようで、移動、組み合わせが出来るこのデスクは隣りの人との活発な意見交換が出来たり、グループの中で積極的な意見交換が出来ることで、自分自身の意見に自信を持つ事が出来、結果的に積極的な発言に繋がっているのではないかと感じているようです。
学力の向上と言う面では現状体感できる成果は分からないとの事ですが、日本人が弱い・苦手と言われている、人と人とのつながりに必要なコミュニケーション力や社会性と言う部分が向上しているのが実感でき、人の発言を聞く際にもしっかりその人の方向を向くようになりました。
家具の中では、導入後に気づいた事ですが、チェアのカラーが沢山有るのも授業にアクセントを加えるのに役立っていて、質問に対して挙手が無い時には黄色の椅子の人が答えて下さい等、授業の中にゲーム的な要素を加えることで、参加型授業の一役を買っているようです。
まだ完全にこの教室をどういう風に使うのが良いのかと言うのは見えていませんが今後も生徒たちと一緒に楽しく良い授業が出来るように工夫出来たら良いなと話された姿が印象的でした。