●「学」×「デザイン」コンペティション 受賞作品

「学」×「デザイン」コンペティション

『学』×『デザイン』コンペティション
受賞作品が決定

2022年3月16日に『学』×『デザイン』コンペティションの最終審査が行われ、無事プロダクト、スペースの各部門グランプリ1作品、優秀賞1作品、入選1作品、合計6作品が選定されました。また、応募作品の中からよい作品を複数選出し、その作品を現役の中学校、高等学校の生徒に審査してもらい、特別賞を各部門1作品ずつ選出しています。受賞作品を全てまとめておりますので是非ご覧ください。

プロダクト部門受賞作品
(まなびバッグ、クルット、ルーロースツール)

グランプリ 1作品

まなびバック

まなびバック
作品の詳細に関しては現在非公開となります。

優秀賞 1作品

クルット

クルット

入選 1作品

ルーロースツール

ルーロースツール

プロダクト部門
グランプリ 1作品

まなびバック

作品の詳細に関しては現在非公開となります。

主催者コメント(一部抜粋)

  • デザインは見た目だけではなく機能性や、製品として量産などが考えられている事が大切ですが、その辺りよく考えていると思います。また一次審査の要望に対して真摯に取り組んだ姿勢が素晴らしく、出した要望を完璧に近い発想でクリアしてくれたのが素晴らしいと思います。

審査員コメント(一部抜粋)

  • 単純なアイデアであるが、学生が楽しく使う様子が安易に想像できる非常に簡潔な良い案である。
    高いモックアップの精度も、アイデア自体の質を表現している。
佐藤 かほり(Kahori Satou)

受賞者:佐藤 かほり
Kahori Satou

Q.
グランプリを受賞された感想を教えてください。
A.
素直に嬉しいです!製品化されるのを楽しみにしています。

プロダクト部門
優秀賞 1作品

クルット

クルット

デジタル化により希薄になったコミュニケーションを活発にするための提案
板面を取り外し、囲みながら話し合い、書き込んでから発表も可能
板面は縦横どちらでも設置可能なため、どの向きで書くかも生徒が構成可能に
省スペースのために、脚の向きも変更できるように設計
デジタル化が進む中、学校空間で身近な木製であることを評価
受賞者丸山さん、机の上に模造紙を広げて話し合ったという経験からの着想

受賞者:丸山 ちひろ
Chihiro Maruyama

<受賞者インタビュー>

Q.
今回の作品のコンセプトを教えてください。
A.
グループ活動やコミュニケーションをスムーズにするホワイトボードです。
Q.
この作品を創ろうと思ったきっかけは?
A.
中学生、高校生の時は模造紙を広げて書くことが多かった経験がありました。
それを現在の端末を使って授業をするスタイルに取り入れられるようにホワイトボードにしました。
Q.
優秀賞を受賞された感想を教えてください。
A.
素直にうれしいです。様々な人にご支援いただいて手伝っていただいた作品だったので、結果が出るまで不安でしたが賞として結果が出たので良かったです。

プロダクト部門
入選 1作品

ルーロースツール

ルーロースツール

椅子にも机にもなるスツールで様々なスタイルで活用可能
実寸大の模型、1次審査時の要望カラーバリエーションについても提案
受賞者の都築さん、スペース部門、プロダクト部門でダブル受賞

受賞者:都築 彩香
Ayaka Tsuzuki

<受賞者インタビュー>

Q.
今回の作品のコンセプトを教えてください。
A.
椅子にも机にもなるスツール、ルーローの三角形という特殊な形状の2つです。
Q.
この作品を創ろうと思ったきっかけは?
A.
タブレットを置けて、簡単に持ち運べる机を考えていたが、面白い形状はないかと考えたところ、ルーローの三角形に たどりつきました。
Q.
受賞された感想を教えてください。
A.
嬉しいです。いつか製品化できればいいなと思っています。

スペース部門受賞作品
(HARAPPA、実践的多目教室、Choice)

グランプリ 1作品

HARAPPA

HARAPPA
HARAPPA
HARAPPA

優秀賞 1作品

実践的室多目的教室

実践的室多目的教室

入選 1作品

Choice

Choice

スペース部門
グランプリ 1作品

<スペース部門>
HARAPPA

HARAPPA

HARAPPAの模型。イスや机がなく、作品名のように原っぱのような空間
中学生を対象とし、自由な発想を生み出す空間を提案
従来の机とイスがある教室から自由でリラックスした空間への転換の提案。
生徒の発想力でアイデアの木はどんどん大きく成長
原っぱのイメージを活かした、発想力を育む様々な工夫
グランプリを受賞された都築さん。審査員も満場一致のグランプリ獲得

主催者コメント(一部抜粋)

  • 子供たちが一人1台タブレットを持つ時代になっても付箋が活用される授業は非常に盛んです。アイディアの木は多くの先生に刺さると思います。特に良い発想だと思いました。
  • バランス・実効性・オリジナリティ共に好感がもてる提案だった。特に発想のツリーはそれ単体でも製品化したいと思えるプロダクトだった。きらりと光るポイントもありつつトータルでレベルが高い作品でした。
  • 原っぱをモチーフにした教室空間提案で柔らかい印象でした。特に付箋を貼ってアイディアを育むアイディアの木は気に入りました。少々残念な点は未来感にかけていた点です。
  • 題名の通り教室で自由に学習する姿が浮かぶような空間だと思いました。

審査員コメント(一部抜粋)

  • 原っぱに腰掛けたら、そこに学びの場所が生まれるというような鷹揚さがよい。さらにルーバーにより見え隠れする窓際スペースを設けることで、学びの場所とは別に、微妙に距離のある場所をつくり出すことで、教育における様々な機微にも対応しようとしているのがとても興味深い。
    一面採光形式の一般的な教室に、新しい使い勝手の空間が生まれる可能性を感じさせる。
  • 皆でアイデアを書いてディスカッションできる場が、壁・床面の分け隔てなく散在してあるのが非常に良い。
    壁のホワイトボードにつけるマグネットの(アイデアの)幹が立体的に空間内に展開するともっと面白いと思う。
    窓側に円弧状に仕切って設けた部屋の作り方も良い。
    (直線にしてしまうと、広い部屋と窓側の部屋という具合に2つに分離してしまうので、円弧で仕切るのは良いアイデア)。
  • 誰でも身近な『原っぱ』という見立て、さらに水たまり、立木、木陰といった各エレメントの展開と多様な使用目的も秀でている。
都築 彩香(Ayaka Tsuzuki)

受賞者:都築 彩香
Ayaka Tsuzuki

<受賞者インタビュー>

Q.
今回の作品のコンセプトを教えてください。
A.
HARAPPA=空き地を楽しむ空間としデザインをしました。
一番のこだわりはブレインストーミングを助けるアイデアの木です。
Q.
この作品を創ろうと思ったきっかけは?
A.
2030年は椅子や机を使わない空間が求められると考え、提案しました。
Q.
グランプリを受賞された感想を教えてください。
A.
まさかグランプリをいただけると思わなかった。
いつかどこかの中学校でこの教室が実現したら嬉しいです。

スペース部門
優秀賞 1作品

<スペース部門>
実践的多目的教室

実践的多目的教室

教室に決まった形を与えず、用途に応じて部屋を組み替えられるような提案
地域のお店を招待し職場体験用の構成にするなど、1部屋で“多目的”に活用可能
教室に合わせて組み替えやすく、機能的な什器も提案
年間でその部屋をどう使うかスケジュールを組み、その都度学校側で再編可能
模型では美術展覧会に合わせた教室空間を作成
発表者の村崎さん、自身の経験から生徒が自分で考える力つく教室空間を提案

受賞者:村崎 津夢
Tsumu Murasaki

<受賞者インタビュー>

Q.
今回の作品のコンセプトを教えてください。
A.
生徒達が自分達でやりたいことに合わせて発信していくような、自分達で空間を作り上げていけるような、そんな空間をデザインしました。
Q.
この作品を作ろうと思ったきっかけは?
A.
中高の学びと大学での学びがギャップがあり、中高のように暮らしていると大学ではあっという間に時間が過ぎてしまった感覚がありました。そのため中高の内から、自ら取り組めるような空間が作れればと思いました。
Q.
優秀賞を受賞された感想を教えてください。
A.
もともと大学で建築をやっていましたが、いったん離れて今ビジュアルデザインをやっています。
その中でやはりまた建築をやりたいと思っていたところでこのコンペのことを知りました。
色々あって建築関係を諦めかけていましたが、このような賞をとれてよかったです。

スペース部門
入選 1作品

<スペース部門>Choice

Choice

床を畳にし、椅子や机を設けないことでのびのびとした空間を提案
教室にあえて木のような柱を設け、その柱を使って多目的に使用できる提案
発表者の山口さん、2030年はハイテクに逆行した流れが来ていると想定し発案

受賞者:山口 実那子
Minako Yamaguchi

<受賞者インタビュー>

Q.
今回の作品のコンセプトを教えてください。
A.
「In to the woods」屋内にいても森の中にいるような気持ちになれるように意識しました。
Q.
この作品を創ろうと思ったきっかけは?
A.
未来の教室を思い描いた時に、今の世の中で主流となりつつあるバーチャルがますます勢いを強めていくと思うと、むしろ反対の流れが起きているのではないかと予想しました。
Q.
受賞された感想を教えてください。
A.
名前を呼ばれたときは本当に驚きました。今回の受賞を自信に結びつけてこれからもデザインを続けていきたいです。

プロダクト部門
特別賞 1作品

<プロダクト部門>
Surround Desk for Education

Surround Desk for Education

受賞者:鶴田 乃泉
Noi Tsuruta

<受賞者インタビュー>

Q.
今回の作品のコンセプトを教えてください。
A.
長時間この学校で生活するにあたり、安心感や落ち着きが大事と考えました。
Q.
この作品を創ろうと思ったきっかけは?
A.
中高学校で生活する中で、思い返せばありきたりな木の質素な固い机や椅子でした。長時間過ごすことを考えると、はまり込むような形で、包み込まれる、安心感のある机がいいと思いこのような形状で作成しました。
Q.
特別賞を受賞された感想を教えてください。
A.
素直にうれしい気持ちでいっぱいです。このような直接生徒様からの意見を聞けるような機会をいただけて嬉しいです。

スペース部門
特別賞 1作品

<スペース部門>
自由学習の多目的室

自由学習の多目的室

受賞者:唐 銘駿
Meishun Tou

<受賞者インタビュー>

Q.
今回の作品のコンセプトを教えてください。
A.
伝統的な教室の機能を考察したうえで、今回は多目的教室が条件だったので生徒がどのようなニーズを持っているかを盛り込んでデザインしました。
Q.
この作品を創ろうと思ったきっかけは?
A.
上記のコンセプトを踏まえて、学習に集中したり、休憩したり、リラックスできるような空間を目指しました。
Q.
特別賞を受賞された感想を教えてください。
A.
本当に貴重な経験をいただきました。ありがとうございました。

Page Topへ